アレルギー科のご案内
当院のアレルギー科では、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎(花粉症など)をはじめとする、多様なアレルギー疾患の専門的な診療を行っております。精密な診断に基づき、症状のコントロールを目的とした薬物療法から、体質改善を目指す根本治療である舌下免疫療法まで、幅広い選択肢をご提案。専門医がお子様から大人の方まで、お一人おひとりの快適な生活をサポートいたします。
当院のアレルギー診療の特徴
- 専門医による質の高い診療: アレルギー疾患の専門知識と豊富な診療経験を持つ医師が、丁寧にお話を伺い、的確な診断と治療計画をご提案します。
- 詳細な検査体制: 必要に応じて血液検査(特異的IgE抗体検査など)、皮膚テスト、呼吸機能検査などを行い、アレルギーの原因や状態を正確に把握します。
- 個別化された治療プラン: 患者様お一人おひとりの症状、体質、ライフスタイルを考慮し、薬物療法、免疫療法、生活指導などを組み合わせた最適な治療プランを構築します。
- 長期的な視点でのサポート: アレルギー疾患は長く付き合っていく必要がある場合も少なくありません。症状の改善だけでなく、QOL(生活の質)の向上と維持を目指し、長期的にサポートいたします。
主な対象疾患
気管支ぜんそく
気管支ぜんそくは、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、咳や息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)発作を繰り返す病気です。適切な治療により発作を予防し、健やかな日常生活を送ることを目指します。吸入ステロイド薬を中心とした長期管理と、発作時の適切な対応が重要です。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の病気です。皮膚のバリア機能の低下やアレルギー性の炎症が関与しています。ステロイド外用薬や保湿剤によるスキンケアを基本とし、症状に応じて内服薬や生活指導を組み合わせ、かゆみや湿疹のコントロールを目指します。
食物アレルギー
特定の食べ物を摂取した後に、じんましん、咳、腹痛、嘔吐などのアレルギー症状が現れる病気です。原因となる食物を正確に特定し、必要最小限の除去に留めながら、安全な食生活を送れるよう指導します。アナフィラキシーのリスクがある場合には、エピペン®の処方や使用指導も行います。
アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症など)
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを主な症状とする病気です。スギやヒノキなどの花粉が原因となる季節性のもの(花粉症)と、ハウスダストやダニなどが原因となる通年性のものがあります。抗ヒスタミン薬などの内服薬や点鼻薬、点眼薬による症状緩和のほか、根本治療として舌下免疫療法も選択肢となります。
主な治療法について
薬物療法
アレルギー症状を抑えたり、炎症をコントロールしたりするために、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド薬(内服・外用・吸入・点鼻・点眼)、気管支拡張薬などを、症状や疾患に応じて適切に用います。
舌下免疫療法
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎に対して行われる根本的な治療法の一つです。アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量から徐々に体内に吸収させることで、体をアレルゲンに慣らし、長期的にアレルギー症状を和らげたり、体質を改善したりする効果が期待できます。ご自宅で毎日服用する治療法で、数年間の継続が必要です。
生活指導・環境整備
アレルゲンの除去や回避、スキンケアの方法、食事に関する注意点など、日常生活における具体的な対策を指導し、症状の悪化を防ぎ、快適な生活を送るためのサポートをします。
このような症状でお困りではありませんか?
以下のような症状が続く場合は、アレルギーが原因かもしれません。お気軽にご相談ください。
- 繰り返す咳、息苦しさ、ゼーゼーする
- 長引く鼻水、鼻づまり、くしゃみ
- 目のかゆみ、充血、涙目
- 特定の食べ物を食べた後のじんましん、腹痛、嘔吐
- なかなか治らない、繰り返す皮膚のかゆみや湿疹
- 季節や特定の環境で症状が悪化する
専門医が丁寧にお話を伺い、適切な診断と治療を通じて、皆様の悩みに寄り添います。